介護職における介護とは、利用者のニーズと心身の状況に応じた身体的、精神的、社会的、文化的、予防的援助により、その人らしい生活を支援することです。これは、利用者の自立や尊厳、自己実現を支えるために重要となります。利用者を支えるために必要となるのが、思いやりの心です。利用者の中には、言葉を上手く発せなかったり、身体を思うように動かすことが難しい人が多くいます。自分の気持ちや状況を説明するのも困難であるため、意欲も低下しやすくなります。ここで介護士が見放してしまうと、尊厳を傷つけることになるのです。
意思疎通を図るのは、そう簡単ではありません。初めのうちは利用者も警戒して、心を開かないことも少なくありません。しかし、根気よくコミュニケーションをとりましょう。信頼関係を少しずつ築き上げていくことで、利用者もだんだんと心を開いてくれます。これも、思いやりがあるからこそできるのです。心から信頼できれば、利用者は安心して日々を過ごすことができます。もちろん、信頼関係が築けた後でも思いやりは忘れてはいけません。介護は継続的な援助が必要となるため、思いやりも持ち続けなければならないのです。
思いやりは利用者だけではなく、その家族に対しても持ちましょう。家族は、利用者の心身の不安や、介護にかかる金銭的な問題などを抱えています。悩んでいるようなら相談に乗り、別の職員や他職種とも連携してサポートしていきましょう。また、思いやりを持った介護のコツについては、コチラ(http://kaigo-omoiyari.net)を熟読することをオススメします。